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どぜう飯田屋

どぜう飯田屋

つくばエクスプレス浅草駅からほど近く、合羽橋通りに暖簾を掲げる「どぜう飯田屋」。慶応年間(1865~1868年)に一膳飯屋として創業し、看板の「どじょう汁」の評判からやがて鍋料理へと発展、明治35年(1902年)にどじょう料理専門店「どぜう飯田屋」となって以来、150年以上にわたり浅草で江戸の庶民の味を守り続ける老舗です。

江戸時代、浅草の千束や根岸の田んぼで豊富に獲れたどじょうは、安くて滋養に富む庶民にとって身近なタンパク源であり、暑い盛りに鍋を囲んで精をつける江戸っ子のソウルフードでした。天然ものが手に入りにくくなった現代では、秋田の清らかな伏流水で丹念に育てられた生きたどじょうを仕入れ、敷地内の井戸水で泥を吐かせてから調理する徹底したこだわりでその伝統を繋いでいます。

昭和の興行街が最盛期を迎えた頃には、美空ひばりや榎本健一(エノケン)をはじめとする多くの芸能人が暖簾をくぐりました。誰に対しても分け隔てのない伝統の入れ込み座敷は、浅草六区の踊り子たちの楽屋へ通い詰めた文豪・永井荷風も足繁く通い、柳川鍋とお銚子、おかみ特製の「ぬた」を愛したことでも知られています。

浅い鉄鍋にきれいに並べられたどじょうの上に、山盛りの刻みねぎをのせて煮立てれば、一子相伝で受け継がれる優しい甘辛さの割り下と相まって、ふっくらとした上品な旨味が口いっぱいに広がります。丸ごと煮込む「丸鍋」のほか、骨を抜いた「ほねぬき鍋」、卵でふんわりとじる「柳川鍋」、香ばしい「どぜう唐揚げ」や創業の原点である濃厚な「どぜう汁」まで揃い、失われつつある江戸の豊かな食文化を心地よく体感できる名店です。


住所

〒111-0035 東京都台東区西浅草3丁目3−2

公式サイト / SNS

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